えりりんの発達障害日記

20代発達障害者の雑多ブログ

発達性協調運動障害について

こんにちは、えり(@viola_alauda)です。

今日も一日引きこもりました。さっきまではポケモンをやっていたのですが、目が疲れてきたので休憩です(モニターを見つめる執筆作業が休憩になるかは分かりませんが)。

さて、度々このブログにも登場する発達性協調運動障害という障害ですが、あまり詳しく触れてなかったので少し解説したいと思います。

発達性協調運動障害とは、簡単に言えば極端に不器用ということです。発達障害の数ある特性の中の一つで、身体全体を使ったり(粗大運動)手先を使った細かい作業をしたり(微細運動)、時にはそれらを組み合わせる作業が苦手というものです。

視力や聴力は異常なしなので健康診断でも引っかかることはなく、ただの不器用な子、怠けている、だらしないといった誤解を受けがちなのですが、れっきとした発達障害に由来する特性なのです。

幼児だとハイハイが苦手、のりやはさみが使えない、小学生になると体育や図工の教科などで困難を感じやすくなります。本人は劣等感を感じ、周りからは不器用のレッテルが貼られてしまうので、本来なら発達障害と同じくらい周知されるべきことだと思っています。

私の場合は、特に体育が苦手でした。発達障害当事者の中には球技がとても苦手という人が多いですが、私は球技含め全般的にダメです。発達障害を知らない頃は太ってるからとか才能がないんだと思っていましたが、それを差し引いても異常にへたくそなのです。

まず逆上がりはできません。100m走は18秒台ですし、マット運動は前転くらいしかできず、ハードル走は毎回転んで膝がズルムケでした。サッカーやテニスなどの球技はもちろん、長距離走は下から数えたほうが早いですし水泳も息継ぎが未だにできません。

図工や美術も同様です。小さい頃からイラストを描いていたためキャラ物のイラストだけはかろうじて描けますが、デッサンや工作、彫刻となるととたんに出来が悪くなります。その証拠に高校一年生のころの美術は4と3を行き来していました。自転車に乗れたのも中学生に入ってからです。

この特性の厄介なところは完全に不可能なわけではないので、周りに障害だと気づかれにくいことです。言い換えたら、頑張ったらできてしまうということです。

そんなの皆そうだよと思われるかもしれませんが、必要な努力の量が尋常ではないのです。普通の人が5頑張ればできてしまうことが、発達性協調運動障害を抱える人は20も30も頑張らなければいけません。イラストは描けると言いましたが、確かに周りよりは描けるのかもしれませんが幼少の頃からやっている作業量を考慮すると到底レベルが低いです。おそらく、同じだけ絵を描いている健常者と比べたらその差は一目瞭然でしょう。

体育でいえば、二重跳びやクロールや自転車はなんとかできるようになりました。しかしそれは相当な時間を掛けたからであって、普通の人ならばできるようになるどころかもっと上達していてもおかしくないのです。よく結果だけ見てやればできるじゃん、障害じゃないよなんて軽々しく言う人がいますが、健常者が軽くできるレベルに達するまでの努力が比にならないのです。その間に味わう劣等感、悔しさ、恥ずかしさは計り知れません。

さて、社会人になれば多くの人は体育でやるような激しい運動はしなくなるので、この恥ずかしさからも解放される…と私も思っていました。

しかし、身体を使う機会は日常的にあります。移動に徒歩を使うことは当たり前でしょうし、事務仕事なら目と手先の協応はもっと必要になってきます。そういったちょっとした動作でさえぎこちなくなるのが発達性協調運動障害です。

私の体験だと、まず歩き方がわからなくなります。周りを見ていつも不自然じゃないか気にしています。買い物に出かけたらかごの中はぐちゃぐちゃ、袋に移し替えるときも時間がかかります。仕事はADHDの不注意も合わさってミス連発で覚えが悪いという最悪の状況です。持ち物が複数あるともうパニックになります。

ゲームはうまいと言われるのですが、それもやはり小さい頃からやっているから人よりちょっとできるのであって、やはりプレイ時間を考えれば上達度合いも低いです。

こんな感じで、極限の不器用人間なのですが実はただの不器用じゃなく障害だった…というわけです。

発達障害に理解のある親ならまだ気づいてもらえる可能性もあったかもしれませんが、あの毒親じゃ無理ですね。自分でも努力が足りないと思い込み、必要以上に自尊心を失い何事にも苦手意識が芽生えるようになってしまいました。

これを見ている不器用さんへ、もしかしたらそれは本人の努力や才能ではなく生まれ持った障害なのかもしれません。特に発達障害の診断が下っている人は、自分のできることが人並み以下であることに悩んでいる人も多いでしょう。私のように自尊心がマイナスになる前に、理解が得られることを心から願っております。

そして発達障害を抱えるお子さんを持つ親御さんは、不器用なことを責めないであげてください。人より沢山努力すればできるようになることもあるかもしれませんが、人並みを要求された当事者が抱える苦痛は相当なものです。障害特性だと理解し、本人が好きなことまたは凸特性を伸ばすような適切な療育がなされるよう願っております。

発達障害はただでさえ能力の凹凸が激しい障害です。劣等感や自信をなくし二次障害に陥ってしまった当事者として、同じような思いをする人が一人でも減ってくれればいいなと思っております。