メンヘラが生きるための日記

便所の落書きなので読まなくていいです。

長期的な投資ができない話

こんにちは、えり(@viola_alauda)です。

特に書くこともないので、私の苦手なことの一つのお話をさせてください。

これは小さい頃から明確に感じていたたぐいのものではなく、同じ発達障害の体験談や特性の例を見て「そういえば私もそうだ」と思ったことです。

それは、長期的な投資ができないという欠点です。

投資とは何もお金の介在するアレだけではありません。自分に対する投資、つまり一時的に見たら苦しいけれど、結果的に自分のために+になるものごとをすることができないのです。

これにはADHD特性の報酬系の欠陥が深く関係していると考えられ、発達障害当事者の中でもよく話題に上るものです。報酬系とは脳の中にあるネットワークで、簡単に言えば快感を感じる脳の仕組みのことです。

例えば空腹の時にご飯を食べれば脳は快感を感じます。何かを成し遂げた時も人は達成感を感じます。オシャレをして人に注目されたり、人に褒められたときも心地良い気持ちになりますね。そういった「快感」を求めて人は行動するものであり、大きな動機付けになるのです。

しかし社会生活をしていく中で苦痛はほとんどの場合避けては通れません。その苦痛をどうやって乗り越えるのかというと、苦痛の後に訪れる快感を見出すのです。そして快感を得るためにあえて苦痛に立ち向かっていくのです。

身近な例でいえば、仕事の後のビールやタバコなんてものもそうではないでしょうか。よっぽど仕事や人間関係が好きな人でない限り仕事は苦痛でできるなら避けたいことです。嗜好品という「快感」が仕事という苦痛をこなす動機になるのです。

報酬系がきちんと働いている人は、この苦痛が長くなっても後に待ち受ける快感があることが分かっているので、モチベーションを保つことができるのです。

私はこの報酬系が壊れています。つまり、最初に言ったとおり「長い目で見たら自分のプラスになること」を実行することが極めて難しいのです。

Twitterでダイエット中なんて名前に書いてありますが、ほとんどできてません。どれだけ根性なしなんだ…と自分でも思います。でもそれも報酬系の欠陥がある程度関係しているんでしょうね。どう考えても痩せたときのメリットは大きいのに、短期的な快感を優先してしまう(食べ物を食べてしまう)…

一方で、行動に対して結果がすぐ出ることはできます。ゲームだったりネットだったり…お絵かきは成果が目に見えづらいので最近はモチベーションが上がりませんね。

こういったすぐに報酬系が刺激される類のことは、健常者でもハマる人はハマってしまいます。苦痛を感じる時間が短いのですから、当然ですね。そしてそれは依存症と呼ばれます。

発達障害者にギャンブルやお酒などの依存症が多いのは完全に報酬系の欠陥が関係しているでしょう。かくいう私もカフェイン依存症気味です(今もモンスターエナジーを飲みながらブログを書いています)。

個人的な体験で言えば先日の派遣もそうでしたね。あれは診察の時先生に「頑張れば働けるんじゃないか」と言われたので「先生の言う通り頑張って働いたけどダメだった」と証明するためのものでした。まあ、実際に過去働いていてそこでトラブルばかり起こしていて人間関係もボロボロだったので証明も何もないのですが。

つまり自分は働けないという証明を得るために一時的に働くという苦痛を受け入れる作業だったのです。たった一日のことでしたが、逃げ出したくてたまりませんでしたね。

まあそんな感じで、普通の人ならなんとか頑張れる、モチベーションを保てる物事を同じようにこなすことが難しいというADHDの特性でした。これは勉強などにも顕著に現れます。学生の頃なんてなんのために勉強してるのか分かりづらいですから尚の事ですね。

分かってない人はこれを読んでもそんなの気合が足りないだけとか甘えてるだけとか言ってきますが決してそんなことはありません。脳の構造が基本的に違うのですから、できなくて当たり前なんです。

…と偉そうに言っていますが、自分のこととなるとあまりの情けなさに心が追い詰められてしまうので、当事者の葛藤はとてもよく分かります。しかしせめて周りの人は、怠けたり甘えたりしているように見えたからといって責めないであげてくださいね。それは気持ちの問題ではなく、当事者が一番悩んでいるのですから。