メンヘラが生きるための日記

便所の落書きなので読まなくていいです。

Polcaをやってみた

こんにちは、えり(@viola_alauda)です。
先日、Polcaというサービスを利用してみたのでその体験と感想を書いていきたいと思います。

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Polcaとは

以前紹介した記事にも関連しますが、Polcaとはクラウドファンディングのサービスの一つです。
Twitterをやっている人なら聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
CAMPFIREやReady forといったクラウドファンディングサービスとの違いは2つあります。
一つは限られた人同士のコミュニティであること。
Polcaはフレンドファンディングという形式をとっており、「身近な友達どうしで始める」クラウドファンディングです。
他サイトが不特定多数から広く出資を募るのに対して、非常にクローズドな印象を受けます。
実際、アプリを起動しても他ユーザーの企画を検索する場所はなく(注目企画という名目でピックアップされた企画はみることができます)自分のものと過去に閲覧した企画のみを知ることができるようになっています。
もう一つの特徴は、企画に対するお礼が他と比べて緩いこと。
クラウドファンディングは通常の資金調達が難しい事業主に出資するもので、出資者は見返りに企画の一部やサービスを共有することができます。
しかし、Polcaは必ずしもその見返りが出資者にとって利益となるものではありません。
例えば、以前紹介したプロ奢ラレヤー氏(@taichinakaj)はお礼を「だらだらする」と書いていたことがありました。
他にも「Twitterでより元気な姿が見られます」などなど……例えお礼になっていなくても緩いつながりでお金を出し合えるところが、Polcaの大きな特徴といえます。

ここまで書いて、ふと疑問に思いました。明確な見返りがなくとも、お金を出そうと思える理由はなんだろうと。
顔見知りならともかく、会ったこともないネット上の人にお金をあげるなんて、傍から見たらお金をドブに捨てているようなものです。
特に私のような生活するだけでも手一杯の人間がそんなことにお金を費やすなんて、少し上の年代の方からは理解しがたい行動でしょう。
このことに関しては、CAMPFIRE及びPolcaを運営する家入一真氏がこんなことを言っていました。

いわゆるクラウドファンディングの場合は、大義名分が求められる気がしてしまって、不特定多数の人に大きな声でお願いしてたくさんの支援をいただくもの、という印象がありますよね。
だから炎上が怖いとか、0円で終わったら恥ずかしいとかいう気持ちも生まれやすい。本当はもっと気軽に使ってほしいんだけど、「クラウドファンディングかくあるべし」というイメージがあって、なんというか、なめらかになっていない。


polcaのコミュニケーションは、最近よく話題になる評価経済(※)ともつながるんじゃないかと思ってるんです。polcaは、コミュニケーションとともにお金が流通する社会を作る、というのをテーマにしていて。
評価経済…その人の信頼度や人気などといった評価が何らかのかたちでお金に変わる経済活動。SNSのフォロワー数など、インターネット上での活動や評価がその指標となることが多い。
テクノロジーによってお金の流通コストが下がると、お金を「グッジョブ!」みたいなものと同時に流通できる、お金に感情をのせてそのまま流通できる社会になっていくんじゃないかなと。
florence.or.jp

対価としてのお金にコミュニケーションという価値を見出す。
そんな家入氏の目標は実現しつつあるのではないかなと思います。
かつてはお金を「持っている」ことがステータスであり、人々は皆お金を稼ぐために必死で働いていました。しかし現在は稼ぐこと自体が目的ではなく、いかに別の価値に変換するかが重要となってきているような気がします。
たくさんあって困ることはありませんが、極論をいえば生活できるだけのお金があればそれで十分で、精神の充足が重視される、そんな考えを持つ人々が増えているのです。
見返りがなくてもPolcaでお金を出す理由は、見返りではなくその人の持つ人柄や魅力に惹かれるからなのでしょう。プラモデルの好きな人が(生活に必要ではないのに)好きだからという理由でプラモデルを買うのと、そんなに変わらないのです。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。コメント、ブックマーク等いただけると非常に励みになります。
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polca.jp