メンヘラが生きるための日記

便所の落書きなので読まなくていいです。

コンサータ乱用について

こんにちは、えり(@viola_alauda)です。

ついに出てしまいましたね。コンサータ乱用。Twitterでのこのつぶやきが火種となりました。


この方もADHD当事者らしいですが、ふざけてますね。もう既に消されてしまっているようですが、友人から譲渡されたものを使った旨のつぶやきもありました。

コンサータの管理体制

コンサータとはメチルフェニデート塩酸塩という精神刺激薬です。中枢神経を刺激して集中力を高めたりADHDの症状である多動を鎮めたりといった働きがあります。この中枢神経を刺激するという作用がやっかいなのです。

身近な精神刺激薬といえばカフェインですね。カフェインは合法なので摂取しても問題ないですが、違法薬物である覚せい剤も同じような働きをします。どれも中枢神経に作用する薬物であり、使用に際しては注意が必要です。(覚せい剤は使用そのものが禁じられてますが)

同じメチルフェニデートリタリンという薬が、過去にADHDに向けて処方されていたこともあります。しかし現在リタリンナルコレプシーの患者にしか処方が認められておらず、コンサータのみが残っています。

その理由は、過去にリタリンで乱用問題が起こったからです。

先述の通り、覚せい剤と同じ精神刺激薬というカテゴリに属するリタリンは集中力を高めやる気を出す効果があると言われています。それがスマートドラッグ(脳の働きを高めるとして販売される医薬品など)として注目され、本来の用途とは違った形で使われるようになってしまったのです。

具体的にはスニッフという砕いて鼻から吸入する方法や、健常者が患者から譲り受けて服用するといった具合です。なお、乱用すると気分の高揚、幻覚、離脱症状などが現れます。完全に覚せい剤ですね。

これが社会問題となり、リタリンADHDに対しての処方が禁じられ、コンサータも流通委員会が流れを把握し、登録された医師のみしか処方できない体制になりました。もちろん、譲渡や販売は法律違反となります。

リタリンコンサータの違い

こうして厳重な管理のもと処方が続いていたコンサータですが、どうしてリタリンは禁止されコンサータは処方が可能だったのでしょうか。

それは、コンサータの特殊な構造にあります。

リタリンがいわゆる普通の錠剤で飲むとすぐに溶け出して効果を現すのに対して、コンサータは徐放性のカプセルです。

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画像のように外側はコーティングされ、内部の薬品がカプセルの一方から徐々に放出される仕組みです。更に、リタリンのように砕こうとすると薬剤がカプセルのコーティングと反応してゲル化し、スニッフができないようになっています。この特殊な構造のおかげでコンサータは厳しい条件付きながらも処方禁止を免れたのです。(その分薬価も高いです)

しかし、なくならない乱用…

こうしてコンサータの乱用問題が出てきてしまった以上、リタリンのように規制がかかる可能性があります。

それは、発達障害にとって有効な対策法が一つ減ることになります。一部の軽率な行動のせいで、その他の本当に困っている人たちが被害を被るのです。

Twitterでも反発が強まっていますね。しかし一度事態が浮上してしまった以上、なかったことにはできません。果たしてこれからどうなることやら…

ものすごい個人的な感想ですが、この譲渡された人の反省していない態度やアニメアイコンを馬鹿にする態度、めっちゃムカつきますね